大縄跳びはコツさえ覚えてしまえば、3歳児でも跳ぶことができます。
ですが自分で回して跳ぶ「縄跳び」となると、すこし難しくなるようです。
今回の記事では保育園や幼稚園の園児が「できない」と苦手意識を持たないで、楽しみながらかんたんに縄跳びができるようになる指導方法をご紹介します。
縄跳びは難しい?
本題に入る前に、一緒に考えてみましょう。
大縄跳びは3歳児でもぴょんぴょん跳ぶことができるのに、なぜ自分で回して跳ぶ縄跳びだと跳べなくなる子が増えるのでしょうか。
これは「縄を回す」「縄を跳ぶ」という2つのことを同時に行わなければならないからです。
ですがよくよく子どもの姿を観察していると、あることに気が付きます。
はじめての縄跳びは、前に進んでいく
ここからが本題です。
4歳や5歳の子どもにはじめて縄跳びを跳ばせると、跳ぶたびに前へ前へと移動してしまうことがあります。
なぜだと思いますか?
これは縄を跳ぶときに、単純に前にジャンプしてしまうからです。
その場で跳ぼうとしても、体が勝手に前に移動してしまうのです。
ということで、子どもにとって「その場で」「両足同時に」「縄を跳ぶ」ことは簡単なことではないことが分かりました。
いろいろな動きを一度に行わなければならないため複雑で難しいのですね。
子どもが簡単にできる縄跳びの跳び方とは?
でもですよ。
よくよく考えてみると縄跳びの一番最初の段階では、どんなやり方でもまずは縄を跳ぶことができればよいわけのです。
はじめからその場で上手に跳ぶ必要なんてないのです。
だとすれば、こう考えることはできませんか?
最初から前に移動しながら跳ぶように教えてあげる。
指導方法は、たったこれだけです。
子どもの得意技は、駆け足跳び!
前に移動しながら、縄を跳ぶ。
これはどういうことかと言うと、走りながら跳ぶということです。
いわゆる「駆け足跳び」です。
子どもの体の特性を活かして、室内の広いホールなどで駆け足跳びをやらせてみましょう。
遊び方ですが、子どもがもっと楽しむ!かけっこのやり方を何通りにも増やす方法で紹介した方法を応用して、向こうの壁にタッチをしたら元の場所に戻ってくるようにします。
何回か跳ぶ経験を繰り返すことで、子どもは自然と縄を跳ぶことを覚えていきます。
最初はうまく跳べなくても大丈夫
子ども個人の経験の差によって、最初のうちはクラスの子ども全員が駆け足跳びをうまくできないかもしれません。
ですが保育園や幼稚園は集団生活の場です。
駆け足跳びができない子は、器用に駆け足跳びをする友だちのことを見ていると(観察すると)上達が早いです。
時間はかかるかもしれませんが、見よう見まねで駆け足跳びができるようになると思います。
保育者のあなたが子どもの前で実際に駆け足跳びを行い、「こうやって跳ぶんだよ」という手本を見せる方法もおすすめですよ。
まとめ
子どもたちの中には、前に移動しないでその場で跳ぶ「両足跳び」が苦手な子がいます。
ですが、その子たちは両足跳びは苦手でも、駆け足跳びならできる!という場合も中にはあるわけです。
不思議ですよね。笑
子どもたちにとって、駆け足跳びはまさに体の特性にマッチした跳び方だったのです。
ぜひ保育現場で試してみてくださいね。