遠足や散歩などの園外活動をするときには、子どもの人数を確認することが多くなります。
少人数ならまだしも、20人や30人となるとすぐには数えられなくなります。
数え忘れのミスで、あとから「ひとり足りない!」という大問題になる前に、いつでもどこでも素早く子どもの人数を数える方法を3つご紹介したいと思います。
【 方法1 】2人1組で手をつながせてから点呼する
最初に紹介する方法は、2人1組で手をつないで数える方法です。
この方法であれば、数える回数が通常時の半分で済みます。
かかる時間も半分で済むのでとてもスピーディーです。
また手をつながせたらそのまま2列に並ばせると、さらに数えやすくなります。
この方法はクラスの人数が偶数だとスマートですが、奇数だと1人余ることになります。
そんな時は保育者と一緒に手をつなげるように配慮すると、1人になってしまった子どもも安心できます。
【 方法2 】グループを作らせてから点呼する
次に紹介する方法は、グループを作らせてから点呼をする方法です。
この方法はあらかじめ、数人(4・5人程度)で1組のグループを作っておく必要があります。
そして人数を数える時は素早くそのグループを作らせてから数えるようにします。
このグループで集まるこの方法は、最初はわちゃわちゃすると思います。
ですが普段の保育でグループで集まるゲーム遊びを繰り返し経験していれば、いざというときも子どもたちはスムーズに集まることができますよ。
ぜひやってみてください。
【 方法3 】固定ペア(2人1組)を作らせてから点呼する
最後の方法は、固定ペアを作らせてから点呼をする方法です。
この方法は普段から固定のペアを決めておく必要があります。
そして人数を数えるときには、子どもたちにそのペアを作るように指示をします。
この方法だと子ども同士でも自分のペアの相手がいるかどうかを確認することができるため、次の2つのメリットがあります。
- 保育者と子どもで2重の確認ができる
- 人数が足りないとき、誰がいないのかがすぐに分かる
この方法は「バディシステム」と呼ばれている方法です。
実際にプールや海などで使われている人数点呼の方法なんですよ。
まとめ
いかがでしたか?
今回ご紹介したいずれの方法も、私が実際に幼稚園で活用していた点呼方法です。
もしも普段の保育で点呼にすごく時間がかかっているのであれば、ぜひ試してみてほしいと思います。
またご紹介したいずれの方法も、園外だけで使うというよりも、普段から園内でも使うようにしておくことをおすすめします。
そのほうが子どもも慣れますし、また普段からけじめのある素早い行動を心がけさせておくことで、いざというときの素早い人数確認につながります。