保育園や幼稚園の連絡帳の書き方 10のマナーと心構え

連絡帳は幼稚園や保育園の連絡業務だけではなく、保護者と保育者が子どもの成長についてコミュニケーションする場でもあります。

ですが、せっかく書いた文章も書き方ひとつで相手に誤解を与えたり、トラブルに発展したりすることも・・・!

 

そうなる前に連絡帳を書くに当たっての心構え10のマナーをご紹介します。

ぜひ確認しておきましょう。

 

【マナー1】連絡帳にはその日の出来事で良かったこと、褒めてあげたいことを書く

年齢によって連絡帳に書く内容が違う

園での様子を連絡帳で保護者に伝える場合、子どもの年齢によって伝え方が変わってきます。

 

たとえば0歳児クラスの場合は、食事や排便について生活の流れを時系列で書くことで園での様子を把握しやすくなります。

一方で、以上児と呼ばれるいわゆる年少以上のクラスになると、0歳児クラスのように1日の全内容を羅列する必要がなくなります

 

理由は未満児(0・1・2歳)よりも活動量やできることが増え、また体も成長して体調が安定してくるからです。

園によっては3歳児から連絡帳がなくなるところもあるくらいです。

 

連絡帳を書きやすくする3つのポイント

書き方のポイントとしては次の3点を意識するといいです。

 

  1. 1日の中で保育者の印象に残ったこと
  2. 子どもにとって良かったこと
  3. 褒めてあげたいこと

 

この中でも特に2番と3番は具体的な記述を添えて保護者に紹介してあげてください。

またマイナス面だけを取り上げた記述をすると、保護者は心配で気になったり不安になったりします。

 

子どもの行動をポジティブにとらえて記述するようにしましょう。

 

【マナー2】日頃の保護者とのコミュニケーションは大切

保育者と保護者の関係で最も大切なのは信頼関係です。

 

保護者からの信頼は短い期間で得られるものではありません。

ですが、日頃の顔を合わせてのコミュニケーションや連絡帳で誠意ある対応をコツコツと続けることで、すこしずつ信頼関係は育まれていきます。

 

「直接話をするのは緊張するな・・・」

「うまく様子を伝えられるだろうか・・・」

 

保育者のあなたは、もしかしたらそんな不安を抱えているかもしれません。

 

ですが、不思議なもので保育者が不安な気持ちを抱えたままでいると、保護者にもその不安な様子が伝わってしまうものです。

「うちの子をこの先生に任せても大丈夫なのかな・・・」と保護者を不安な気持ちにさせないためにも、あなたは堂々としていましょう。

 

信頼関係を育むための近道は、あなたから保護者に声をかけて園での子どもの様子をどんどん発信することです。

 

「あの先生ならきっと分かってくれるだろう」という信頼感ができれば、保護者は子育てについての相談や子どもの様子について連絡帳を書いてくれるようになります。

 

保護者が子育てについて保育者に相談しやすくなるような関係性作りを心がけてみましょう。

 

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【マナー3】保護者からのコメントには必ず返事を書こう

保護者の中には必要最低限の連絡以外のことは、連絡帳にほとんど書かない人もいます。

一方で子どもに関係ないことまで長々と書く人もいます。

 

ですが、いずれの場合でも保護者からのコメントには必ず返事を書くようにしましょう。

返事の文章は短くても構いません。

 

大事なのは「連絡帳を読みましたよ」という保育者からの返事です。

 

すぐに返事をすることが難しい場合は、内容を預かってもOK

内容的にすぐに返事を書くことが難しい場合もあると思います。

そんな時は「ありがとうございます。検討します。」など書き、まずは「受け取りました」という確認だけでも伝えられるようにしましょう。

 

また家事や仕事で疲れている保護者も多いはずです。

「いつもお疲れさまです」と保護者をねぎらう言葉を添えてあげるだけで、保護者の心もほぐれると思います。

 

【マナー4】保護者の思いを受け止めてあげよう

保護者から園や保育者に対する要望は、連絡帳を通して寄せられることがあります。

時に保護者は我が子の都合だけを優先するような要望を書いてくることもあります。

 

そのような場合は頭ごなしに否定することはせず、まずは保護者の気持ちを受け止めましょう。

その上で必要であれば主任や園の責任者と相談し、「子どもにとっての最善は何なのか」 を考え、返事を書くようにするといいと思います。

 

保護者が自分の思いを園が受け止めてくれたと感じ、園や保育者が子どもにとっての最善策を考慮してくれたということが保護者に伝われば、たとえ要望がそのまま受け入れられなくても理解してもらえると思います。

 

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【マナー5】何よりも子どもの情報が最優先

連絡帳はあくまで子どもを見守るための手段のひとつです。

このことを忘れずに、連絡帳を書く時は話が脱線しないように気をつけましょう。

 

時々、保護者からの連絡事項の内容が、子どもや子育てに関係のない話題について書かれていることがあります。

 

そんな時は話の中から子どもに関連がありそうな部分をピックアップすることがポイント!

ピックアップすることで、話題を子どもにつなげられるような内容で返事が書けるようになります。

 

また、園での様子を伝える欄には、連絡事項以外にその日の子どもとのエピソードを短い文章でいいので添えてあげてください。

「我が子のことを保育者がちゃんと見てくれている」という安心感が保護者に伝わります。

 

【マナー6】書く内容は5領域が基本!子どもの姿は肯定的にとらえよう

子どもの日常の様子は保育所保育指針や幼稚園教育要領にある「5領域」の視点で考えると書きやすいです。

 

5領域とは保育者が子どもの発達を捉える視点として定められたもので、「健康・人間関係・環境・言葉・表現」の5項目から構成されています。

これらが総合的に盛り込まれた教育を幼児期に行うことで、子どもの生きる力の基礎が育つとされています。

 

砂場遊びひとつとっても、この領域に関わる内容がたくさん盛り込まれています。

子どもの行動は肯定的にとらえられるように意識してみましょう。

 

もしも、いたらない点があった時は「発達の途上段階である」と考え、保育者は子どもがより良い方向へ向かうために必要な援助を行うもの考えましょう。

 

【マナー7】書く時は他者への気配りが大切

保育園や幼稚園での出来事を書く場合、 ほかの子どもの実名をあげるのは避けたほうが賢明です。

 

理由は園を通さずに当事者同士で連絡を取りあい、結果さらに大きなトラブルに発展してしまうことが予測できるからです。

特にトラブルがあった場合は実名をあげないように気をつけましょう。

 

「名前を教えて欲しい」と言われたら?

もしも保護者から「相手の子どもの名前を教えて欲しい」 と言われたら、あなたはどうしますか?

 

そのような時は「保護者間のトラブルを防ぐために、子どもの名前はお伝えできないことになっています。」とだけ伝え、園が仲介役となって連絡を取るようにしましょう。

 

心配な場合は園の主任や園長などに相談しましょう。

一人で悩んで問題が大きくなる前の対処として、現場の上司に相談することは大事です。

 

【マナー8】子どもの成長を保護者と分かち合おう

「初めて立った!」

「初めてトイレがうまくできた!」

 

そんな子どもの成長を感じさせるエピソードは、ぜひ連絡帳に書いて保護者と喜びを共有しましょう。

 

ですが、あまりはしゃぎすぎた書き方をすると我が子の成長の瞬間を見られなかった、と残念な気持ちになってしまう保護者もいます。

「保育者」という立場で子どもの成長を保護者と一緒に喜んでいる、ということが伝わるような書き方が大事です。

 

【マナー9】事実と感じたことを区別して書こう

子どものことについて保育者が感じたことや思ったことを、あたかも事実であるかのように断定的に書かないように気をつけましょう。

 

たとえば「 おとなしいのであまりお友だちと話をしていません。」というような表現はNGです。

 

なぜNGなのか分かりますか?

理由は「おとなしい」 という部分が保育者目線の印象だからです。

「おとなしい子」というところは、保育者自身が感じた子どもの性格や印象であって、それが事実ではないかもしれません。

 

「○○ちゃん、園では口数がすくないですが、お友だちにやさしく笑顔で話をしてあげていますよ」

 

このように、園での事実をありのままに伝えることが大事です。

そして、書く時は子どもの様子を肯定的な見方でとらえるような表現を心がけましょう。

 

【マナー10】ケガや事故の連絡は口頭で伝える

保育園や幼稚園で子どもがケガをした場合や事故があった場合は、連絡帳ではなくまずは口頭で保護者に伝えます。

 

緊急の場合は、保護者へ電話連絡をし、トラブルが起きた経緯と現在の子どもの状況をくわしく伝えて謝罪します。

緊急ではない場合は、お迎えの際に保育者から保護者へ直接事情を説明して謝罪します。

 

ポイントは子どもが保護者に伝えるよりも先に、保育者から保護者に伝えること。

子どもより先に保護者に伝えることで「園から何も聞いていない!一体どうなっているの!?」というような信頼関係に関わるようなトラブルを未然に防ぐことができます。

 

また翌日からしばらくの間は、園での子どもの様子のほかに治療に関することなどの情報交換の場に連絡帳を活用しましょう。

 

まとめ

いかがでしたか?

保護者に連絡帳で園の様子を伝える時に知っておきたい心構えと10のマナーをご紹介しました。

 

今回ご紹介した10のマナーは保育の現場では比較的当たり前とされている項目です。

だからこそ見落としてしまったり、ついつい忘れてしまうこともあります。

 

日頃から忘れないように心がけていれば、きっと保護者から信頼を寄せられる保育者になれるはずです。

あなたの保育にお役立ちできればうれしいです。